かながわ緊急酸素投与センター関係

最終更新日:2022年02月10日

かながわ緊急酸素投与センターへのJMAT派遣

 

かながわ緊急酸素投与センターの設置

本県の新型コロナウイルス感染症患者の搬送調整は「県調整本部」にて一元的管理されておりますが、令和2年12月末~令和3年1月中旬頃(第3波)において、夜間一時的に入院先がなくなり、酸素投与が必要であると判断されても、自宅で経過を見ていただく事例が発生しました。

県では、同感染症の自宅等における療養者のうち、「医師により入院が必要」と判断された方の搬送先が確定するまでの間、酸素投与による応急処置をする緊急的な宿泊施設として「かながわ緊急酸素投与センター」を「県立スポーツセンター(藤沢市)」内に設置することを検討し、1月28日(木)県健康医療局医療危機対策本部室より、本会及び郡市医師会長(会長会)に運営の支援について協力要請がありました。

同センターは、2月1日(月)に設置され、2月当初は県内の感染者数は減少傾向に転じていることから、直ちに開設はしませんが、必要な時にすみやかに対応できるよう整えられ、稼働に際しては県医師会の協力を求められたため、本会では、2月4日(木)に県医師会災害担当理事、副担当理事2名により現地視察を行うとともに、県職員と意見交換を行いました。

※提供:神奈川県(県記者発表資料)

同センターへの神奈川JMATの派遣

本会では、県全体の事業ということから、ダイヤモンド・プリンセス号の際に協力を実施した「神奈川JMAT(日本医師会災害医療チーム)の派遣」が適応であるとの考えのもと、派遣に向けて準備を進め、本会と県との間で「運営の支援に関する協定」を締結し、支援いただける医師・看護師の事前登録を始めました。

開設を予定していた「県立スポーツセンター」は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催(事前キャンプ地)に伴い、令和3年7月15日(木)から、一時的に「横浜伊勢佐木町ワシントンホテル」に移転しました。

同施設は、「病床確保フェーズ4以上(1790床以上の患者が見込まれるとき)」又は「病床拡大が患者急増に追い付かない間」入院調整が破断するのを防ぐため、2~3週間程度(最大1か月程度)開設することを想定しておりましたが、本県の同感染症の1日の陽性者は7月28日(水)に1,000人を超え、令和3年8月1日(日)時点で、中等症761名、宿泊施設・自宅療養者は7,911名と増加傾向となり、入院待機者49名・宿泊施設待機者30名が発生し、県では、中等症・軽症用の病床フェーズを「3」から「4」へ引き上げ準備を進めましたが、1,316床から1,591床となるまでには3週間程度の時間がかかるため「かながわ緊急酸素投与センター」が早急に必要な状況となりました。

また、設置後1週間程度は「神奈川DMAT」が派遣され、その後を「神奈川JMAT」にて運営することとしておりましたが、令和3年8月7日(土)8時30分より同酸素投与センターの運営を開始し、神奈川DMATとともに、「神奈川JMAT」を開設日より派遣いたしました。

 横浜伊勢佐木町ワシントンホテル

 療養ベッド

 酸素濃縮装置

 酸素ボンベ

※写真提供:神奈川県

同センターにおける「神奈川JMAT」の活動状況

県では、令和3年8月7日(土)~令和3年9月21日(火)までの、46日間を稼働し、本会では、「神奈川JMAT」として、医師77名、看護師32名を派遣しました。