新型コロナ蔓延期における妊娠されている方の注意点

最終更新日:2020年05月07日

妊婦のみなさんは新型コロナウイルス感染に対してさぞかし不安な気持ちでお過ごしかと思います。

さいわい今のところ、新型コロナウイルスが妊婦や胎児に対して催奇形性や流産、死産のリスクを増やすような報告はありません。例えば風疹のように母子感染があり胎児に障害を残すようなことはないとされています。また新型コロナウイルスにり患する確率は変わらないとされています。そして妊婦がり患したときに重症化しやすいということはなくかえって重症化しにくいという報告もでています。ですから過度に神経質になったりパニックになったりしないようにしてください。

もちろん不明な点もありますので感染予防には気を付けていただく必要があります。今後、一般的に新型コロナウイルスに有効な薬剤が使用できるようになっても妊婦には使用できないものが多いことが予想されます。(例えばアビガンは催奇形性があります)そして妊娠後期になると横隔膜が挙上するため肺炎が重症化しやすい可能性があります。ですから感染予防に努めていただく必要があります。手洗いや消毒をして、不必要な外出を控えること。密閉空間、密集場所、密接場面を避けること。また勤務をされている方は時差出勤やテレワークによる在宅勤務、職場環境の整備など可能な限り感染を避けられるよう勤務先と相談しましょう。またより免疫力を保つため睡眠時間を十分に確保しバランスの良い食事を取り規則正しい生活をおくりましょう。

そして普段から体温を測定しましょう。もし37.5度以上の発熱や倦怠感が2日以上続いたらかかりつけ産科医療機関にすぐに相談しましょう。場合により妊婦1健診-2週遅らせることがあります。また新型コロナウイルス感染者と濃厚接触した方、ご家族に感染疑いのある方がおられる場合は、妊婦健診受診前に、かかりつけ産科医療機関に必ず電話でご相談ください。万一感染した場合出産する医療機関が変わることが予想されます。

感染を避けようと地方に避難することは原則しないでください。特に妊娠後期で急な分娩のための帰省は絶対にやめてください。分娩は予約により医療機関は体制を整えています。規模が小さい場合や予約が立て込んでいたりしていると混乱をきたします。また移動のためのリスクもあります。既に里帰り分娩の予約を取っていられる場合でも必ず先方に指示に従って下さい。

安心で安全な出産を迎えられるよう感染防止をこころがけましょう。